【ヘタリア×銀魂】3zに現る。各国物語。【学園パロ】

6# 転校日の休み時間　[短編] ページ7

休み時間になると、フェリシアーノ達の周りを沢山の女子が囲む。

「えへへー♪でねぇ〜、」

得意気に話すフェリシアーノの視界には、長い黒髪の人物が席から立ち上がる姿が写った。

「ちゃおー、ベッラ！君もこっち混ざらない？♪」

いつもの調子でようようと手を振るフェリシアーノ。

その声が届いたのか、その人物は振り返り、



「ベッラじゃない、桂だぁ！！」


と、怒鳴りつける。

「ご、ごめんなさぁい…。」

しゅんとして情けない声をあげるフェリシアーノを見て、すかさず沖田が声を掛けた。

「まぁ、そう怖がらねぇでくだせーよw…みてなせぇ。」

ドヤ顔をかまして桂の右側へ寄ると、肩に肘をついて覗き込むような姿勢で腰に手をあてた。

「お前ぇ、やっぱりその髪のせいだってーw切っちゃいなよ、you！」

ウザイ顔でこれでもかと相手をおちょくる。
するとそこに神楽がやって来て、次は左側で同じポーズをとる。

「酢昆布やるから、いい加減そのヅラ取っちゃいなよ、you！」

こちらも嫌味ったらしい、これまたウザイ顔で見上げる。

「いや、リーダー！これは地毛だ取れんと言っておるだろう！！それに切らんっ！！」


このやり取りを見て、

この人達と関わるのは疲れそうだな

そう思ったフェリシアーノには、空気読めたと言うより、ひしひしと伝わってくる今後の疲労感を感じとらせるなにかが見えた。

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