検索窓
今日:25 hit、昨日:36 hit、合計:511,638 hit

女子トークとは。 ページ44

『いいんですか?福沢社長の快癒祝いなのに』

「社長がいいッて言ったんだから気にすること無いよ。それに、偶には女同士で話すのも悪くないだろ?」


微笑んで言う女医さんに私も笑い返す。


あの後、本部に帰ろうととした私を女医さんが途中まで送ると言ってくれたのだ。


「そういえば」と私のピアスに目を向けた。


「綺麗だねぇ、そのピアス。雫かい?」

『はい。アイオライトっていう宝石なんです』

「へぇ…男からの贈り物だろ」


断言デスカ。

ニヤリ、と女医さんが怪しく笑った。


『バレちゃいましたか』

「おやおやぁ、恋人からかい?」

『ここから先の情報量は、キャラメルもしくはおにぎり10個ですよ』

「案外安いよ、それ」


美味に安いも高いも関係なし。


ふと、横目で少し背の高い彼女を見上げた。

夕日の光で金色の蝶が美しく輝いている。
視線に気づいた彼女は首を傾げた。


「如何したんだい?」

『その髪飾り、素敵ですね』


そう言うと嬉しそうに「ありがとう」と笑った。


「妾の宝物なんだ。そう言ってもらえて嬉しいよ」

『…軍医時代に男性から貰ったものですか』


ピタリ、と女医さんの足が止まった。


私は少し前に進んで振り返った。


『女医さんの事は、あの人から聞いてます』

「…私を連れて行くかい?」


何処に?とは聞かなかった。
彼女が言ってるのはポートマフィアのことだ。


逆光で彼女の顔はよく見えない。
けれど、なんとなくわかる。


私は首を横に振った。


『確かに女医さんの異能は素晴らしい、勧誘(スカウト)したいくらいですが…その異能は、貴女は探偵社にいるからこそ発揮できます。連れて行くなんてことはしませんよ』

「…アンタ、本当にポートマフィア?」

『そうですけど』


何故疑われた。


女医さんの顔がゆっくりと上がる。


サァ…と静かに風が通り過ぎた。


「探偵社に入る気は、あるかい?」





==========


この2人を絡ませたかったんですッ…!!

救われた者達とは。→←僕等のやり方とは。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (440 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1608人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。