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知り合いから貰った物でも貰っちゃ駄目とは。 ページ44

仕事が一段落した時のこと。


ソファに寝っ転がって本を読んでいると、長机(テーブル)に置いてあった携帯が鳴った。

手探りでそれを掴み、画面をスライドして耳に当てた。


『只今読書中で暇じゃありません。要件がある場合は梅おにぎりを持って徳永の部屋に来てください』

「君が読書なんて意外だなぁ。明日の天気は槍?」

『その槍で刺してあげようか檸檬野郎』


即答で「冗談だよ!」と声が聞こえた。

失礼な奴だ。
私は暇さえあれば読んでいるというのに。


本を長机(テーブル)に置いて体を起こし、檸檬紅茶(レモンティー)を一口飲む。


『んで、御用件は?』

「今朝君の部屋に紅茶を送ったのだけど、届いてるかい?」

『やっぱり梶井か...届いてたよ、美味しいじゃん』

「じゃあグッドタイミングだ!」


梶井の嬉しそうな声に首を傾げる。

はて、グッドタイミングとは。


カップを置いてソファに身を預けた。


『如何いう事?』

「今日の日付を言ってごらん」

『え?...2月22日』

「ではそれを世間一般で、何の日でしょーか!」

『確か猫の、日』


突如、心臓が大きく脈を打った。
それは止まることなく、ドクンドクンと音を立てる。

苦しくなり、思わず胸を抑えた。


『ッ梶井...何。、した?』

「時期に判るさ」


その言葉を最後に、私は意識を手放した。






うっすらと目を開けた。

脈も安定してるし、苦しくもない。


あれれ〜、おかしいぞぉ〜。
なんでソファが大きいのかなぁ?


ふと自分の手を見る。

そして固まった。

次に頭を触った。後ろを向いた。


『ニ‶ャーッ!!(ぎゃあー!!)』


って、は!?

今の声...私?私なのか!?


「だーいせーいこーう!」


傍らにある携帯から梶井の喜ぶ声が聞こえてきた。


私は急いで鏡の前へ行く。

...嘘だろ。


「おめでとうA!猫化したよ!」

『ニ‶ャアアア!!(めでたくねぇぇぇ!!)』


鏡に映っているのは、黒猫の姿になった私がいた。







========


はいまた大遅刻!
2月22日の猫の日を舞台に、徳永猫化でございます!


PS.
最近題名が銀〇みたいになってるような気がしてならない。

猫、旅に出るとは。→←決して善良な市民ではありません、とは。



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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年1月13日 1時

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