検索窓
今日:5 hit、昨日:247 hit、合計:775,725 hit

決して善良な市民ではありません、とは。 ページ43

No side


成り行きで赤ん坊を預かることになってしまった立原。

そのお陰で後から合流した広津と銀は固まった。
挙句銀からは「おめでとう」と刃物でメッセージを送られた。

勿論立原は全否定。


「保護者は?」

「居たらとっくに引き渡して...ジイさん何とかしてくれよ!」


赤ん坊は一向に泣き止む気配がない。

三人で宥めていると


『あ、いたいた。広津さーん、そっちのじょ...うきょ......』


街の方から来たのはAだった。


三人と赤ん坊を見てその場にピシャリと固まる。

それはまるでモアイ像のよう。


暫くの沈黙。


『たっちー.........名前はもう決まってるの?』

「決めるも何も俺の子じゃねぇよ!!」


立原が全身を使って否定し、誤解を解いた。
あと少しでマフィア全体にメールが送られるところだったらしい。

あぶな。


変わらず赤ん坊は泣いたまま。
今は広津が宥めているが、あまり効果がない。


『広津さん、ベイビーplease』


するとAが赤ん坊を抱きあげた。

一定のリズムで揺らすと、だんだんと泣き止んできた。
次はあのたかいたかーいをやると、赤ん坊は楽しそうに笑い始めた。


「流石だ」

『それほどでも〜。でも広津さんがこういうの苦手って意外だね』

「あまり子どもとは触れ合わんからな」

「姉貴すげぇ...」


立原の言葉に銀がコクリと頷いた。


落ち着いたところで赤ん坊をどうしようかと話し合う。

そして手分けして母親を探そうとなった時。


「四人集まって一体如何したのですか!」


樋口が此方に向かってきたのだ。

四人と赤ん坊の姿を見ると固まった。


暫くの沈黙。


「おっ...お写真撮りましょうか?」

「アンタも何なんだよ!!!」






数十分後。
母親が見つかり、無事に赤ん坊を返すことが出来た。

...しかし、


「手前らの所属組織何だか言ってみろや」

『何で私まで...チビ帽子め』

「あ‶?なんか言ったか?」

『ポートマフィアでございます中也様』


中也の説教は10分にも及んだという。






========


7巻の番外編でした!


いやぁこの話いいですよね〜。
ほっこりするし面白いし、何より黒蜥蜴がホント好きです。


次話、猫化です!

知り合いから貰った物でも貰っちゃ駄目とは。→←月の下で微笑むとは。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (560 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1041人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年1月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。