ついに逢引とは。 ページ30
賑わう街中に響く金属音。
近くにある建物に目を向ければ、工事が行われていた。
復興作業は早くも終盤に差し掛かっているらしい。
あれから数週間が経った。
組織の立て直しは順調に進んでいる。
私もそれを手伝うと同時に仕事漬けの日々に戻った。
最初の一週間はまともに寝れなかった。
三途の川を見た気がする。
まぁ今はやっと落ち着き、そのおかげでこうして数週間ぶりに外へ出ることが出来た。
しかも今日は...
「徳永さん」
『やぁ泉ちゃん、久しぶり〜』
泉ちゃんと逢引という名のお茶をしに行くのだ。
以前は龍くんに殴られたり車の中だったりと凡る障害物によって遮られてきた。
が、今日はそれがない!
私達を遮るものはいない!!
心の中でガッツポーズ。
そんな心境を知らない泉ちゃんはきょとん、として私を見ていた。
「なんか、いつもと違う」
『え?まぁ面倒事避けにね』
私は、以前エリス嬢と首領と出かけた時と同じ格好をしている。
立場もそうだけど、ポートマフィアと探偵社がお店でゆっくりお茶しかも昼間...絵面的にヤバい気がする。
特務課の目玉が飛んじゃう。
元ポートマフィアの彼女は納得したように頷いた。
そして一緒に歩き出す。
『そういえば、敦くんとかには何て言って来たの?』
彼だけじゃなく、他の人は泉ちゃんが一人で出かけるのには心配した筈。
そう思っていると、泉ちゃんはキリッとした表情で言う。
「大丈夫、徳永さんの事は言ってない。人に会いに行くって言った」
『よく許可貰えたねぇ。敦くんは凄く心配しそうだし国木田さんは五月蠅そうじゃん』
「最初は反対されたけど、乱歩さんが大丈夫だって言ったら渋々許可してくれた」
『乱歩さん...あの名探偵さんか』
彼ならすぐに私だと判っただろう。
にも関わらず、"大丈夫"と言ったのは少なくとも私を信用している。
まぁ、両組織とも休戦命令が出ているから下手には手を出さないっていうのもあるけど。
「それについてきたら夜叉を使うとも言った」
『......そっか』
色々誤解を生んでる気がするのは気のせいかな?
可愛いものを撮ってしまうのは人間の性とは。→←災厄の予兆とは。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時