凡ての結果とは。 ページ9
拠点に戻って、すぐに首領の部屋に向かう。
すれ違う構成員達がギョッとしたりビクついたりしていたが、そんなこと気にするほど、私は余裕がない。
私は勢い良く扉を開ける。叩敲なんてしない。
「エリスちゃん！この服どうだい？」
「嫌よ、こっちがいい」
「えー。でもこっちも可愛いよ」
私は黙って其処に立ち止まる。
首領は私に気づき、「あっ」と呟いて固まった。
静寂が訪れる。
私は一息つき、首領を見た。
『そろそろ殺ってもいいですか』
「謝るからそんな良い笑顔で殺人予告しないで」
少なくとも、この光景は5回中4回の確率で見ている。
今まで我慢してきた私を褒めてほしい。
首領は秒速で(幼女の)衣服を片付け、椅子に座る。
『で、如何いう事ですか。太宰から
私がギョッとしたりビクつかせたりする構成員達を無視し、直行で首領の部屋に来た理由それだ。
正午辺り＿＿つまり、私がベンツの上に座っていた時、首領の元へ届いた。
首領は意味ありげに笑い、それを私に渡す。
「中々興味深いものだったよ」
私は封筒から二つ折りの便箋を取り出し、それを開く。
『...本当、捻り潰したくなりますね』
内容はこうだ。
―――太宰、死歿せしむる時。汝らの凡る秘匿、公にならん―――
太宰が死ねば、ポートマフィアの情報が全世界にバラ撒かれる。
異能特務課が喉から手が出る程欲しい情報、全て。
つまり、太宰は自分が何時かこうなることを知っていた。
それが意図的であっても偶然であっても。
「五大幹部会を開く必要があるね」
数年に一度、組織の超重要事項を決定する時にだけ開かれる、滅多に行われない会議。
それ程までに、太宰からの"
「Aくんも参加してもらうよ」
『げっ』
マジか、めんど。
てか五大幹部会ってことは、
あの人めっちゃ絡んでくるから苦手なんだけど。
姐さんの近くにいこ。
外套の中の携帯が震えた。同時に着信音が流れる。
今度は何だ...。
首領に「失礼」と一言。
眉間に皺を寄せ乍らそれに出る。
『はい、徳永』
「樋口です」
『あぁ、どうしたの？』
「...芥川先輩が、任務に失敗しました」
私は数日まともに寝れないのを悟った。
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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます！ (2018年1月9日 0時) (
レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です！えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね！次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね！それも楽しみなんですよ〜！！ 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます！頑張ります！ (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！14巻見ました！乱歩さんメインで私も幸せでした〜！そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…！すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2017年11月5日 22時
