面倒事は避けられないとは。 ページ20
他のお店を見たりお菓子を買ったりと楽しく過ごす。
ふとエリスちゃんが私の方を向いた。
「そういえば、何でヘンソウしてるの?」
『変装...なのかな。まぁ面倒事に巻き込まれないよーに』
「ふぅん」
変装という変装はしていない。
服装も変わっていない。ただ、伊達メガネをかけていることと、下ろした髪をキャスケットの中に全部閉まってることくらいだ。
ちょっと男装した気分である。
まぁ普段していない恰好をすれば、変装していると思われても仕方がないのかも。
「女性は髪とアクセサリー一つで変わるからねぇ」
『リンタロウさんも結構変わってるけどね』
完璧町医者じゃんよ。マフィアの長とは到底思えない。
ロリコンであることは変わりないが。
...どっちにしたって危ない人だわ。
「面倒事は、太宰くんのことかい?」
『そう...彼奴に会うとロクな事がない』
休暇の最後の夜が虎探し、とかね。
あの夜で学んだよ。外に出る時は何かしらの対処をしなきゃいけないって事を。
大きなため息をつき、何気なく横を向いた。
...あれ。え。
『エリスちゃ__』
「エリスちゃん!!?何処行ったんだい!?」
うるせぇよ。
まぁおかげで冷静になれた。
ざっと辺りを見渡したが、あの目立つ金色の髪は見えない。
足の速いお嬢様の事だ。その辺の物陰に隠れているのだろう。
隠れた理由は、大体予想がつく。
二人でエリスちゃん大捜索が始まった。
「エリスちゃーん、何処だーい」
『エーリースーちゃーんー』
「谷崎さん危険です!」
んん?
何処かで聞いた事のある、少年の声。
少し後ろを向けば、白い髪の少年がオレンジの髪の少年を追いかけている。
待て待てこっち来たぞ。
「頼むから出てきておくれ。何処だいエリス?」
「退けッ!」
『マジか』
少し離れたところに移動し様子を見ていたが、なんとオレンジくん、リンタロウさんを突き飛ばした。
相当の勇気がいるよあれ。
けれどオレンジくんは走って先を行く。
「痛たた...」
「大丈夫ですか」
優しい敦くんはリンタロウさんに声をかけた。
て、何してんスか。
1133人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です!えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね!次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね!それも楽しみなんですよ〜!! 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!14巻見ました!乱歩さんメインで私も幸せでした〜!そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…!すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2017年11月5日 22時