【おそ松さん】神様失格【おそ松】 (ページ6)

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4話ページ6

私たちは拝殿の近くに座って作戦会議を開いた。

「まずはこのボロボロの見た目を何とかしなきゃ」

現在の赤塚神社はまわりには草木が生い茂げ、
中もほこりまみれでぐちゃぐちゃ、
が、なぜか建物自体は無事だったので掃除すればなんとかなりそうだ。
それが終わったら…見た目が良かったら一人くらいは人来るよね…
そしたらおそ松さんの力で願いをかなえて…
うん、後はもう適当にやればいいよね。

家から持ってきた箒で埃をはたきながら
おそ松さんに色々質問してみた。

「おそ松さんって神様、なんですよね?お腹って空かないんですか?」
「んー、別に?でもご飯はうめーって感じるよ?」

「神様って寝るんですか?」
「寝ようと思ったら寝れるー」

「おそ松さんって好きな人とかいるんですか?」
「ブフゥッ?!」

私の質問に驚いたのか
おそ松さんは飲んでたお茶を噴き出した。

「え、何?おま、俺のこと好きなの?!」

違う。ぜんっぜん違う。
ただ気になったから聞いてみただけだ。

「神様同士でも人間と神様でも基本的に恋愛はしねぇよ?」
「まぁ人間と恋愛しても私たちすぐ死んじゃいますもんね」
「そうそう」

だから無意味な恋愛はしねぇの、とおそ松さんは埃まみれの床に寝っ転がった。
折角の綺麗な尻尾が埃まみれになってしまう。

「ちょっと、そこでゴロゴロしないてくれます?」
「うるさーい、お前は俺の母さんじゃないんだから命令しないでよ～!俺神様だよ?偉いんだよ?」
「…ちょっと、私が貴方の神社復興を手伝ってあげているのにその言い方はないんじゃないんですか?」
「えー…そういう事言われると反論できなーい…」

…意外とおそ松さんって面白いな。
…ちょっとウザイ時もあるけど。

「…神社って結構広いんですね…喋ってたら今日中に終わらなさそう…」
「んーじゃあ俺、散歩してくるから頑張れよ～」
「あ、手伝ってくれないんですね。」

まぁこの人に任せてもまともにやらなさそうだからいいか、と私は箒で掃く手を進めた。