キャンディ�� ページ1
「――はい、今日はこれで終わりましょう。お疲れ様でした」
放課後。私は、Knightsのプロデュースに来ていた。
本番のライブが近いため、ひととおり通して、改善点を話してまた通す、ということを繰り返していたのだ。
私は「お疲れ様です」と労いの言葉をかけながら、ひとりひとりにスポーツドリンクの入ったボトルとタオルを渡していく(瀬名先輩だけはミネラルウォーターだが)。
「はい、司くん。今日もお疲れ様」
「お姉さま！ありがとうございます……♪」
冷たいボトルを赤く蒸気した頬に押し付けると、気持ちよさそうに顔を緩める。
タオルで汗を拭く司くんを眺めながら、ぼうっと考える。
家に帰ったら、今日出た改善点をプリントにまとめて、人数分印刷して、それからTrickstarの衣装の修繕もしないと。
みんな成長期だから、すぐに丈が足りなくなるようで、今日も朝一番に申し訳なさそうな北斗くんに衣装を差し出されたのだ。
『脇のあたりが少し窮屈なんだ。踊るときに破れないか不安だ。すまないが、直してもらえないか？』
そう、脇のあたりと言っていた。肩幅が広がったのかもしれない。だとしたら、袖の長さも少し足したほうがいいかもしれない。
二つ返事で引き受けて、北斗くんから預かった衣装は今も鞄の中にある。
そこで、はたと思い出す。鞄の中には、北斗くんの衣装ともうひとつ、彼からもらったものがある。
ガサゴソと鞄をあさり、目当てのものを取り出す。
「司くん」
「はい？」
「口開けて」
「……？はい、わか……むぐっ？」
首をかしげながらも素直に開かれた口の中に、ころんと丸いものを入れる。
彼は突然入ってきた異物に戸惑いながら口を閉じた。
がり、と音が聞こえたから、どうやら咀嚼しようとしているらしい。
「ああ、違う違う。噛むんじゃなくて、なめるの」
「なめる……？」
「そう、なめる」
私が慌てて止めると彼は頭の上に『？』を浮かべそうなほど不思議そうな顔をして、口の中のソレを舌で転がし始めた。
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凪湖(プロフ) - はる。さん» リクエストありがとうございます…！ポテチ食べるの絶対かわいいですね……受験が落ち着いてからになる可能性が高いですが必ず書かせていただきます！(^ｰ^) (2017年7月18日 15時) (
レス) id: 164e72d894 (このIDを非表示/違反報告)
はる。(プロフ) - かさくんと転校生ちゃんがポテトチップスのり塩味LLサイズ食べてるところを見たいです…！ついでに瀬名先輩に見つかったらもっといいです…！リクエスト書いて下さると嬉しいです！宜しくお願いします。 (2017年7月12日 7時) (レス) id: 905d58e753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪湖 | 作成日時：2017年7月2日 14時
