瀬名先輩�� ページ8
「司くん、何か気に障るようなこと言ったんだったらごめんね。
スナック菓子は美味しいけど、食べ過ぎはよくないから、いったんやめよう？」
「う、っ……げほ……」
むせたらしい司くんの背中をさすってやりながら、どうしたものかと思案する。
ミネラルウォーターを渡して、彼が落ち着くのを待っていると、視界に影が落ちた。
「……ちょっとぉ」
不機嫌を隠そうともしない顔と声。鋭く細められた氷のようなアイスブルーは私と司くんを睨んでいる。
う、と今度は私がうなった。
「せ、瀬名先輩……」
「か〜さ〜く〜ん」
にっこりと完璧なまでの微笑みを浮かべながら、先輩は司くんのほっぺたをむにっと引っ張った。
「い、いひゃいれす、瀬名先輩」
「まったく……ここ数週間は黙ってみてたけどさあ」
――かさくん、あんた太ってない？
先輩のその言葉は、司くん本人だけでなく、私にも衝撃を走らせた。
そういえば、頬が前よりもふっくらしているような気がしなくもない、けど。
「本当に微々たる変化だけどさぁ、俺にはお見通し〜♪
でも、このままずーっとこれが続くのは問題だし声かけたわけ」
いい？と聞き分けのない子どもを窘めるように先輩は告げた。
「しばらくお菓子は禁止。軽く減量できるまで、お預け。
ライブも近いんだから、ファンに、ほんの少したりとも見苦しい姿見せる訳にはいかないでしょぉ」
「はい……」
しおしおと頷く司くんに満足したらしい先輩は、今度はこっちに目を向けた。
今度は私の番だということだろう。
おお神よ、瀬名先輩の怒りを鎮めたまえ、アーメン。
特別信仰している宗教があるわけでも、神は絶対にいるとも思ってはいないが、祈らずにはいられなかった。
「A」
「……はい」
「あんたがかさくんにお菓子を与えてた主犯なのは知ってる」
「おっしゃる通りです」
「プロデューサーのくせにアイドルの体型を管理するどころか崩すってどういうことぉ？ありえないんだけど？」
「はい、すみません」
「すみませんで済むなら警察も俺の説教もいらないんだけどぉ？」
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凪湖(プロフ) - はる。さん» リクエストありがとうございます…！ポテチ食べるの絶対かわいいですね……受験が落ち着いてからになる可能性が高いですが必ず書かせていただきます！(^ｰ^) (2017年7月18日 15時) (
レス) id: 164e72d894 (このIDを非表示/違反報告)
はる。(プロフ) - かさくんと転校生ちゃんがポテトチップスのり塩味LLサイズ食べてるところを見たいです…！ついでに瀬名先輩に見つかったらもっといいです…！リクエスト書いて下さると嬉しいです！宜しくお願いします。 (2017年7月12日 7時) (レス) id: 905d58e753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪湖 | 作成日時：2017年7月2日 14時
