ファン ページ35
「俺の方が彼氏なんやけどなぁ…」
経済面ではアイドルをやってる望の方が圧倒的に稼いでるわけで
自分がデートをプランしても望の周りの親しい芸能仲間に比べれば、いいところには到底連れて行ってあげることはできない
望に似合いそうなものを見つけても、すぐに買う余裕がないのが悔しい
芸能人やったらサッと買って望にプレゼントしちゃうんかな、とか思ったら俺の自信は無くなっていく
なんでもない日のプレゼント
望からもらうことがあっても、俺からはちょっとしたものしかあげることしかできへん
それは望がくれる物よりもずーっと安い物
俺の方が彼氏やのに…
俺の方が望をもてなしてあげたいのに、俺の方がもてなされてばかり
それに…
「俺より望の方が大変やんな…」
交際がバレた時、批判されるのは俺よりも望や
"流星が俺の心の支えやから！どんなことでも乗り越えられる！！"
望はよくそうやって言ってくれるけど
もし交際がバレた時に俺は彼氏として望を支えられるんやろうか
芸能人としての気持ちがわからない俺には、たくさんの批判を浴びて傷ついてる望の気持ちを理解することなんてできへん
それでも望の隣で寄り添うことができるんやろうか
�霤弔気鵑妨世錣譴董�"彼氏として"の自分を考えると、たくさんの不安が出てくる
「こんなん、あかんやん…」
どんどん無くなっていく自信
こんな自信ない奴が望の隣にいてええんやろうか
もっと自信に満ち溢れたやつの方が望の隣には…
「っ…くそっ…泣」
俺の頬を涙が伝う
ごめんな、望。
俺は望の隣に相応しくないのかもしれへん
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作者名：まかろん
| 作成日時：2023年7月8日 23時
