“好き”の色【テニプリ】

メリークリスマス【切原赤也】 ページ14

今日は、クリスマス。
駅の近くはイルミネーションで照らされている。

『……はあ』
クリスマスなのに、ぼっちの私……

『……』

思えば、あの事がきっかけだったんだ。


***

「なあ、A！！」
『なにー、赤也』
「俺……これから毎日お前と一緒に帰れない。好きな奴と一緒に帰ろうかなーって！」
『……そっか』

あえて理由は詮索しなかった。
だって知ってるから。

赤也には、好きな人がいる。
それもずっと、ずっと前から。
幼なじみだから、近くにいたから、好きだから、
分かってしまう。

「……でさ」
『協力してーとかいうオチでしょ』
「さすがだなー」

それも、分かってしまう。

「やっば！！部活遅れる！じゃあな！」
『じゃねー』


……そして、今。
最初からアプローチしてたら、赤也の隣にいるのは、私だったかな。
時々、「もしも」の、話を考えたりもする。



『……思ってるそばから……』
赤也からメールが来る。
私は内容を確認するため、スマホを見た。
内容は、


写真付きのメール。


赤也駅前のイルミネーション、すっげえきれー!Aも見てるか?……何か今年のは、一層きれーに見えるな。なんでだろ


どうせ、写真を撮ってるのは、彼女なんでしょ？
どうせ、告白して付き合ったんでしょ？
それさえも、見透かして。

……やっと、ケジメをつけられる。


『最低だよ。ありがとう』


メリークリスマス、赤也。


ーーー
takiさん、47使わせて頂きました。
ネタ提供、ありがとうございました！

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