黒いチューリップ【跡部景吾】 ページ13
ごめんな、嘘ついちまって。
俺は、お前を本気で愛していた。
全部を捨ててもいいほどに。
なのに……
ある日、父から告げられた言葉。
それは、政略婚約を示す言葉だった。
俺は必死で抵抗した。
他の奴と婚約なんて、出来ない。
だが、俺の想いは儚くも散った。
その後……
俺は彼女を連れ出した。
『景吾、話って何?』
何も知らずに、ニコニコと無邪気な笑顔を見せるお前。
たが、今はそれが辛かった。
「……A。俺と、別れてくれ。……もう、これ以上、悲しませたくない」
『…え?』
彼女の表情が、歪んだ。
それもそうだ。
なんせ、“別れ”を告げられたのだから。
「……ごめんな」
唇にひとつキスを落として、そう言った。
黒いチューリップを添えて。
「……愛してた。お前の事、誰よりも」
そして俺は、踵を返して、家へと向かった。
後ろから、俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。
聞こえないふりをして、そのまま向かう。
俺はもう二度と、恋なんかしない。
ーーー
黒いチューリップの花言葉:「私を忘れてください」
takiさん、45使わせて頂きました。
ネタ提供、ありがとうございます!
14人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
spark(プロフ) - ちろさん» ありがとうございます!自分で書いててマジで柳さんが王子様に見えてきた…///これからもリクありましたらじゃんじゃんお願いします! (2019年1月1日 14時) (レス) id: 90c4c16584 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ももいちご。さん» 大丈夫です!ボードなら見れますので、待っています! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - sparkさん» ボードじゃダメですか?こちらだと少し言いにくいので…… (2018年12月30日 11時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ももいちご。さん» すみません!コミューを見たのですが、どこにも無くて…!長くなっても構いませんので、こちらのコメ欄にて感想、お願いします! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - 了解です!今見ますね! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:spark | 作成日時:2018年12月6日 18時