“好き”の色【テニプリ】

リミッター【白石蔵ノ介】 ページ7

どうして彼は、心変わりをしてしまったんだろう。
私の事が好きで、ずっと待っていたのに。
待たせていた私に、原因があるのだろうか？

時が経った今。
私は普通に就職して、普通に仕事している。
だけどそんな時、彼は

白石告白、取り消してくれへんか?……キミより大好きで、大切な彼女が出来たんや


わざわざ、こんなメールをしてくるんなんて。


実は中学時代、私は白石から告白されていた。
その頃の私は、まだ恋とか分からない、子供だった。
だから私は、こう返した。

『……私、まだ恋とか分からない。だから、保留でいい？好きになったら、ちゃんと言う』

そしたら彼は。

「……おん。いくらでも待ったる」


“いくらでも待ったる”


そう言ったのに。嘘つき。


気づけば私は、白石が好きになっていた。
でも好きになったのは、高1の頃。
お互い高校が別で、連絡も取れなかった。
そういう事もあってか、気づけば大人になっていた。

『ははっ』

思わず笑ってしまうほど、みじめだな。

白石を好きになったあの頃から、私だって。

『何分も何時間も何日も何年も待ったのに、』

外れようとしている。
お互いを繋いでいた、

“リミッター”が


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takiさん、46使わせて頂きました。
ネタ提供、ありがとうございます！

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