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kiss5 ページ6

放課後、切原(マリオネット)と一緒にテニスコートまで来た。
へえ、さすが有名校……女子達が沢山いるね。
まあ、負けないけどね?

「朝比奈!部長連れてくるからちょっと待っててくれ!」
『うん』

ニコッと笑ってマリオネットに手を振る。
テニス部の部長って確か……幸村精市?だっけ。
あの人も顔面偏差値高いよね。
と、そんな事を考えてる間に、マリオネットが手を引いて部長を連れてきた。

「部長!この人っす!」
「朝比奈さんだっけ?俺は幸村精市、よろしくね」

まるで天使のような笑みで手を出す。
大方、マリオネットが私の事をミーハーじゃないとでも言ったんだろう。
ふふ、優秀だね……なら、私もそれに答えなくちゃ。

『こちらこそよろしくお願いします!』

私もお返しに笑って手を握る。
こういう時、笑顔で返すと印象が良いって聞くからね。

「そうだ。朝比奈さん、こっち来て」

手を引っ張られ、連れていかれた場所は屋上。
屋上には色とりどりの花が咲いている庭園がある。

「ここの庭園、俺が世話してるんだけどね。朝比奈さんには特別で見せてあげる」

唇に人差し指を当てる幸村先輩。
へえ、私の事を特別扱い……
幸村先輩。


貴方も条件クリア、ですよ……




私は心の中でニヤリと笑った。

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作者名:spark | 作成日時:2019年3月10日 17時

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