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kiss2 ページ3

運良くも私の席はターゲットの隣。
名前は切原赤也というらしい。
見るからに私を警戒してるみたいね……
まずは警戒を解かないと。

『私は朝比奈A!よろしくね、切原!』

ニコッと笑って反応を伺う。
ターゲットは目を丸くして驚いている。
私の情報収集力を侮ってもらっては困る。
これでも下調べずみだ。
切原赤也はテニス部レギュラー、2年エース。
端正な顔立ちと、持ち前の愛嬌でモテるらしい。
大抵の女子は「赤也くん」などと呼ぶが、私は呼ばない。
だって、そんな事したらミーハーと同じじゃない。
だから私は名字呼び、しかも「くん」を付けないで彼の名を呼んだ。

「おう!よろしくな、朝比奈!」

ニカッと向日葵のように笑う彼。
目からは警戒の色が消えている。
見たところ、明るく純粋な元気っ子か。
1つ目の条件クリア……

内心はニヤリと笑うが、表には出さない。


___さあ、ここからが本番よ?

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作者名:spark | 作成日時:2019年3月10日 17時

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