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kiss14 ページ15

翌朝、制服に着替えながら、ある事を思い出した。

『あ、そういえば今週から、服装強化月間だった……』

テニス部では柳生先輩と真田副部長が風紀委員だよね。
確か今日は真田先輩の日。
……いーこと思いついた。

私はわざと第一ボタンを外し、ネクタイを締める。
そして、ワイシャツの下に十字架のネックレスを隠して。


『5人目のマリオネット……ゲットできるかなあ?』



___そして、校門まで来た。
案の定、真田先輩は私を見て眉間に皺を寄せた。

「おい、そこの女子!きちんとネクタイを締めんか!」
『……』

油断してるな。
よし、ここはちょっと連れ出そうか。

私は真田先輩の腕を引っ張り、校舎裏まで来た。


「……おい?」
『ふふっ……隙だらけですよ、真田先輩?』

言うが早いか、ネクタイを引っ張りキスをする。
真田先輩は慣れていないのか、1分近くでもう限界のようだ。
柳生先輩もこうなのかな、なんて事を考えながら唇を離す。


『真田先輩……私の事、好きですか?』

そっと耳打ちをすると、真田先輩はコクリと頷く。
私は妖艶に笑いながら、聞く。

『なら……このネクタイ、直してください』

真田先輩は私の後ろに回り、ボタンを付けてネクタイを締める。


『ありがとうございます……』

私は真田先輩に背を向け、教室へと向かった。

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作者名:spark | 作成日時:2019年3月10日 17時

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