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kiss13 ページ14

「A!?」

次々に、私のマリオネットさん達が集まってくる。
私は泣き真似をしながら、こう言った。

『ふぇっ……この人達が、私が幸村先輩達にちやほやされてムカつくって嫉妬して叩いてきたんです……』

まるで本当に怯えているような演技。
あー、面白い。
本当に怒っちゃってるよ、幸村先輩達。

「お前ら……Aに何してんだよ!!」
「本当にね」

蔑むような、冷たい視線を送るマリオネットさん達。
さすが、私の優秀なマリオネットさん達だね。

「あ、あいつ……泣き真似してるのよ!さっきまで笑ってたし!」
『何でそんな嘘つくんですか……?私、してないのに……うわああん!!』

泣き叫べば、こっちのもの。
ふふ、これだから止められないなあ。

「二度とAに近づかないでね」
「プリッ……」

幸村先輩は私の肩を抱いて、空き教室を後にした。


『すみません……迷惑かけちゃって』
「いいって!あいつらが悪いんだし!」

皆、笑顔を向けて「そうだ」と肯定してくる。
あははっ、騙されてる事も知らずに……
おっと、まだ演技は続けなきゃ。


『本当に、ありがとうございました』

お返しにニコッと笑う。
顔を赤くするマリオネットさん達。
単純だね、男子って……

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作者名:spark | 作成日時:2019年3月10日 17時

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