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NO.52 ページ8

お昼ご飯を食べ終え、私は蓮二と一緒に屋上を出た。

柳「何かあったら、俺に言うんだぞ」
A「分かってる。ありがとう」

私は蓮二に向かって微笑み、蓮二もまた、微笑んでくれた。
そのまま互いの教室へと行き、またね、なんて事を言って別れた。

奈「あ、A!」
A「奈々。どうかした?」
奈「あのね……精市に名前呼びしてもらう事になったの」

奈々は照れ笑いを浮かべながら、嬉しそうに言った。

A「……あ、そうなんだ。だから奈々も精市の事を……」
奈「うん。少しでも、精市に近づくために……頑張る」
A「……応援してる」

紡いで出した言葉は、それしかない。
奈々は精市と釣り合っている。
だから、私も親友として___

A「……あ、予鈴だ。またね」
奈「うん、またね!」

奈々は小さく手を振り、私も小さく手を振った。

___何だろう、このもやもや。
私には蓮二がいるのに。
奈々が精市と仲良くしてると、嫌な気持ちになる。
私は、もしかしたら……

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作者名:spark | 作成日時:2019年2月12日 10時

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