【テニプリ】両想い≠ハッピーエンド【幸村精市】2

epilogue ページ29

拝啓、柳蓮二様と、蓮水奈々様。

まずは、蓮二へ。

覚えてる？中2の時の出来事。

あの時、私は杉浦と別れて自暴自棄になってたね。

友達にも、周囲の人にもキツく当たったね。

それは蓮二も同様だったね。

だけど蓮二はそっと私を抱きしめてくれたね。

もしかしたら私は、蓮二の優しさにすがっていたのかもね。

だから蓮二の告白を了承してしまった。

それは本当の恋じゃないんだよね。

あの時、気付かせてくれてありがとう。


次に、奈々へ。

傷つけて、本当にごめんなさい。

本当に後悔してる。

お互い、自分の気持ちもぶつけられないまま友達なんて思って。

それは、友達じゃないよね。

喧嘩できたり、本音をぶつけ合えるのが本当の友達。

今でも奈々は、私にとって大事な心友です。


最後に、2人へ。

恋って、難しいよね。

遠回りしたり、悩んだり。

だけど、そこを乗り越えるから、ハッピーエンドに辿り着けるんだと思う。

両想い≠ハッピーエンドなんて思ってた私。

だけどそれは、本当の恋を知らなかったから。

今なら、言える。

両想いは、ハッピーエンドになるって。

もちろん、バッドエンドだってある。

だけど、それがお互いにとっての幸せなら、ハッピーエンドだと思うんだ。

今、私は凄く幸せです。

2人も、幸せになってね。


如月A。

作者より→←NO.72

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す