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NO.65 ページ21
あーあ、また他人行儀みたいな関係になっちゃった。
あと数センチだったのに、ね?
もしもあそこで私が蓮二の告白を断って、幸村に告白していたら___
***
……お昼ご飯、食べる気にならないな。
ごめん、お母さん。今日は残すね。
私はお弁当箱のふたを閉じて、自分のそばに置く。
私は1人、校舎裏。
奈々はきっと幸村と、楽しく過ごしているんだろうな。
A「……はあ」
思わずため息が出る。
何だろう、この感情。
私は、蓮二が好き。そのはずなのに……
もう、分からないよ。
好きって気持ちが。
A「誰か、教えてよ……」
誰にも聞こえない、届かない声。
そんな1人事を呟いた瞬間、聞きなれた声が鼓膜を震わせた。
「……如月さん」
声の主は___
「……幸村」
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作者名:spark | 作成日時:2019年2月12日 10時