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NO.58 ページ14

幸村「どうやってペア分けする?」
ペア分け?……あ、そっか。ここのお化け屋敷、2人ずつ入る事になってたんだっけ。
奈「グーとパーで分ける?」

……ここは、私が大人にならなくちゃ。

A「……私、蓮二と行きたいな!」
奈「え?」
A「だって私と蓮二、付き合ってるでしょう?そしたらペア分けする必要ないじゃん!」
奈「あ、そっか」
柳「精市、いいか?」
幸村「……うん」
柳「では、俺達が先に行かせてもらう」
A「2人は後から来てね!」

私は蓮二と手を繋ぎ、お化け屋敷の中へと入る。
中はいたってシンプル。突然横から飛び出してきたり、いかにも怪談のような音が流れている。
私はこういうのは苦手ではない。
蓮二と同じ、理数系の人間だから。
お化けがこの世にいる事を証明できるなら、話は別だけど。

奈々はこういうものは苦手だって言ってたな。
だから私が精市とペアにしたんだけど。
余計だったかな?
まあ、いっか。

……後ろから悲鳴が聞こえる。
恐らく奈々の声だな。
本当に苦手なんだな。


A「……終わりみたいだね」
柳「そうだな」
奈「や、やっと終わった……」

あ、奈々達も終わったみたい。お化け屋敷から出てきた。

幸村「奈々、大丈夫?ずっと怖がってたけど」
奈「うん、精市が手繋いでくれたから……」


ここで悲しくなるな、私。
自分の心に言い聞かせる。


『私が好きなのは___』

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作者名:spark | 作成日時:2019年2月12日 10時

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