NO.56 ページ12
奈「あ……精市達、来たみたいだね」
待つこと10分。
約束の時刻、9時に精市と蓮二は来た。
A「おはよう、2人とも」
奈「おはよう!精市、柳くん!」
幸村「おはよう、A、奈々」
柳「おはよう。A、蓮水」
2人ともスタイルがいいためか、私服が余計にオシャレに見える。
街を歩いている女子達の視線を釘付けにしている。
柳「……よく似合っている。可愛いぞ、A」
A「ありがとう」
___まただ。
好きな人から「可愛い」って褒めてもらえたのに、嬉しく感じない。
あ、奈々達の様子を見ないと……
見ると奈々達も、今日の服装について話してるみたいだった。
奈「精市、今日の恰好すごくいい!かっこいいよ!」
幸村「ありがとう、奈々も似合ってるよ」
奈「そ、そうかな……?」
精市が「似合っているよ」と褒めれば、奈々は顔をほんのりと赤くして照れ笑いを浮かべている。
その度に思ってしまう。ああ、やっぱり奈々は恋する少女なんだな、と。
対する私は、自分の気持ちも分からないのに付き合っている。
全然恋する少女なんかじゃない。
私は、蓮二の優しさにすがっているだけなの……?
柳「行くぞ、2人とも」
さりげなく蓮二が手を繋いで、奈々と精市を手招きする。
奈「あ、うん!……精市、隣歩いていい?」
幸村「……うん」
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作者名:spark | 作成日時:2019年2月12日 10時