【テニプリ】両想い≠ハッピーエンド【幸村精市】 (ページ44)

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NO.39 ページ44

柳「＿＿＿A。少しいいか？」
A「どうしたの？蓮二」
柳「今回の一件で……俺は1つ決心した事がある」
A「へえ、何？」
柳「お前に告白する事だ」
A「……え！？」

蓮二は穏やかに目を開けて、真っ直ぐ私を見つめる。

柳「A、好きだ。俺と付き合ってくれないか？」
A「……あ……」
柳「……俺の事は、嫌いか？」

違う、そんなはずない。
私が何よりも辛かった時、1番側にいてくれたから。
私の傷を、癒してくれた。

A「……嫌いじゃない」
柳「ならば……好きか？」
A「……」

好きか、と問われれば、すぐには答えられない。
蓮二に対する〝好き〝は、恋愛感情なのか？
分からない。だけど、それでも＿＿＿
私が蓮二に好意を持っている事は確か。

A「……うん。蓮二の事、好き」
柳「…そうか。ありがとう」
A「ううん……」
柳「今日から恋人として、よろしくな」
A「うん……」

蓮二が手を差し出し、私も手を差し出す。
蓮二と手を繋いで家へと帰る。

＿＿＿これから、蓮二の恋人。