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No.38 ページ43
翌日の放課後、私は仁王を呼び出した。
唯一違った事といえば、私のそばに蓮二がいる事。
仁「……何で参謀までいるんじゃ」
A「いてもいいでしょう」
仁「まあ、いい。で、話って何じゃ？」
A「……仁王。終わらせよう、疑似交際」
仁王の表情が固まる。
私だって、好きじゃない人と付き合いたくない。
仁「……バラされてもいいんか？」
A「……」
答えが出ない。
もしバラされてしまったら、蓮二に迷惑がかかる。
＿＿＿だけど、これは私の意志だ。
A「いいよ、バラしても」
これが私の答え。
もう逃げない。
臆病な心は捨てる。弱虫な自分も捨てる。
仁「……そう言うと思っとった」
A「え？」
仁「嘘じゃよ、全部。バラすなんて思っとらん」
A「という事は……仁王の詐欺に引っかかったの？」
仁「そうじゃよ」
A「……仁王。貴方って人は……！」
仁「プリッ。怒りなさんな、もう終わったんじゃろ？疑似交際」
A「そうだけど……」
仁「……ゲームセット。じゃな」
A「え、仁王何か言った？」
仁「別に。何も言っとらん」
じゃあの、と言って仁王は去る。
残された私と蓮二。
先に口を開いたのは、蓮二だった。
柳「＿＿＿A。少しいいか？」
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