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NO.36 ページ41
仁王が語った事、それは1年前の冬の出来事だった。
あの頃、私は杉浦と別れて自暴自棄になって友達にもキツくあたっていた。
それを救ってくれたのが、蓮二。
帰り道、私の家まで送ってもらった途端、涙が溢れてきた。
どうしようもなく辛い、悲しい。
だけど蓮二は、慰めもせずただ抱きしめてくれた。
その時に蓮二は、こう言ったのだ。
『___大丈夫だ。俺がお前の傷を、癒してやる』
その言葉が何よりも嬉しかった。
蓮二ならきっと、私の傷を癒してくれる。そう信じて___
だが、運悪くそこを仁王に見られていたのだ。
仁「この事が校内に知られたら…どうなるのかのぉ?」
A「それだけはやめて!」
仁「バラされたくなければ……おまん、俺と付き合うぜよ」
A「……は?」
仁「付き合うっていっても、“仮”ぜよ。簡単に言うと疑似交際かの」
A「……」
……どうしよう。疑似交際なんて、したくない。
でも、拒否したら___
A「……分かった」
仁「決まりじゃな。これからよろしく」
仁王は私の額にキスを1つ落として屋上を去った。
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