NO.31 ページ36
A「正直に言うけどさ、こんな事して何が楽しいの?私には分からない」
冷静に、虎視眈々と、蓮水さんを見ながら言った。
視線には、親しさが微塵も感じられないほど冷たい思いを込めて。
奈「……え……」
A「どうせ魂胆は自分を善人に見せて、人気を集めようって事でしょう?私はこんなに可愛くて優しくて頭も良くてスポーツも出来るいい子なんですって、アピールしたいんでしょう?」
いつもはこんなに言わない私が、どうしてこんなに言うんだろう。
奈「……Aちゃん、ひどい……!黒板消すの手伝おうかって言っただけなのに……!」
蓮水さんが泣き始める。
ああ、どうせこれも嘘泣きなんだな。と、思ってしまう。
モブ1「ちょっと如月さん!奈々泣かせないでよ!」
モブ4「そうよ!ただ手伝おうかって言っただけなのに!」
A「__そこで騒いでるアンタ達にも、言っとく」
……ああ、そうか。本音が漏れ始めたんだ。
もうこの際、一気に言っちゃおう。
A「アンタ達は蓮水さんと一緒にいる事で、自分たちも輝かせようっていう魂胆でしょう?蓮水さんが輝けば輝くほど、そのおこぼれは大きい。自分は蓮水さんほど可愛くないけど、ちゃんと気遣いが出来るいい子なんですっていうアピールをしているだけでしょう?違う?」
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