No.25 ページ30
次の日、学校に行き教室に着くと、私の机がズタボロにされていた。
カッターで切られた後、油性ペンで書かれたラクガキ、それに教科書まで破られていた。
A(……ひどい。誰が……?)
周りを見渡しても、皆私を見ない。
「調子に乗ってんじゃねーよ、ブス」
A(……え)
ついにはわざと聞こえるように私への罵声が浴びせられた。
もしかして……蓮水さん?
でも、蓮水さんはあんなにいい子だから違う。
じゃあ、誰が……?
幸村「おはよう、A……って、なにこれ!?」
A「私も……まだ状況が呑み込めてなくて……」
幸村「明らかにいじめだよ、これ」
A「……うん……」
頭をフル回転させても、解決策が思いつかない。
ここまでされたのは初めてだから。
その時、蓮水さんたちの女子グループがクスクスと薄気味笑いを浮かべているのが見えた。
主犯は、蓮水さんだ。
奈「……ありがとう。あの子、すごく困ってる」
モブ1「全然!奈々の頼みを断るなんて、どんだけ調子に乗ってるのって話だよ!」
モブ3「そうそう、それに前からウザかったんだよねー」
モブ2「ちょっと美人だからって、ちやほやされて…」
モブ5「最近幸村くんとも仲良くしてるしね。何様よ!」
奈「これからも、私を善人に見せてね」
モブ4「うん、もちろん!」
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