NO.22 ページ27
A「幸村。せっかくだから私の家寄っていく？」
幸村「え？いいの？」
A「うん。お母さんには私から連絡しておく」
幸村「じゃあ、お言葉に甘えて」
こうして幸村は私の家へと行くことになった。
A「ただいま」
母「お帰り、A。幸村くん、いらっしゃい」
幸村「はい、お邪魔します」
A「じゃあリビングのソファに座ってて」
幸村「うん、分かった」
幸村がリラックスしている頃、私は自分の部屋の片づけをした。
A「幸村、私の部屋来る？」
幸村「え……」
A「ちょっと汚いかもだけど、入っていいよ」
幸村「……じゃあ」
A「どうぞ」
ーAの部屋ー
幸村「綺麗だね、如月さんの部屋」
A「ありがとう、とはいっても、さっき掃除したんだけどね……」
苦笑いしながら言う。
幸村「ふふ、そうなんだ？」
A「うん」
幸村「……あ」
A「え、何かあった？」
幸村「この立てつけてある写真……」
A「ああ……杉浦と初デートに行った時の写真。でも、もう必要ないね」
私は写真をとってビリッと破り始める。
幸村「如月さん！？破っていいの！？」
A「いいの。もういらない物だから。それに、これが私を縛り付けてた物かもしれないし」
私は破り終えると、ゴミ箱に捨てた。
幸村「……」
A「あ、そうだ。幸村、これから私の事は名前で呼んでもいいよ」
幸村「えっ？蓮二以外許してなかったんじゃ……」
A「LINEでは�犧�のところ�爐辰童世辰燭任靴腓Α�今はいいよ」
幸村「じゃあ、これからは名前で呼ぶね」
A「うん、どうぞ」
幸村「俺の事も名前で呼んでいいよ」
A「そう？じゃあ呼ぶね」
A「また明日ね、精市」
幸村「ばいばい、A」
幸村は私の家を去って、自分の家へと帰った。
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