NO.21 ページ26
休み時間、女子達の会話が聞こえたから、私はそれを盗み聞きしている。
ミ3「やっぱさー、レギュラー達と釣り合うのって奈々だよね!」
ミ1「分かる!どっかの嫌な奴と違って!」
そう言ってミーハー達が私を見る。
……あれ完全に私への嫌味だよね。
ここはスルーだ、うん。
それが一番の安全策。
奈「皆やめようよ、そういう事言うの!」
ミ2「どうして?」
奈「悪口とか言われた人が可哀想だよ。それに自分が言われたら嫌でしょ?」
ミ4「た、確かに……そうだけど」
ミ1「さすが奈々!相変わらず可愛くていい子!」
奈「そ、そんな事ないよ……」
蓮水さんはそう言って人好きのする照れ笑いをした。
噂されるのも頷けるな……
おっと、いつまでも盗み聞きしてちゃ駄目だ。
柳生から借してもらったミステリー小説を読まないと。
お勧めするだけあって、面白いな。
今度は私のお勧めも借そうかな。
ー放課後ー
A「柳生。これありがとう。面白かった」
柳生「そうですか、お気に召してもらえて嬉しいです」
A「今度私のお勧めも借すね」
柳生「ええ、ぜひ」
あれから柳生とはよく話す。
お互いミステリー小説が好き、という事もあり。
そして、もう1人……
A「__幸村。明日が私の当番だよね?」
幸村「うん、よろしくね」
A「任せて」
そう、幸村精市だ。
私は実家が花屋を経営してる事もあって、花が好きなのだ。
幸村も花が好きだったみたいで、意気投合。
今ではお互いの家のガーデニングも見せる仲だ。
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