NO.16 ページ21
幸村「そこまでだよ、キミ達」
___幸村だった。
皆、無表情で私達の後ろに立っていた。
だが、目には明らかに怒りの色を宿していた。
ミーハー達の顔は青ざめていたのもつかの間、
ミ1「グスッ……」
A(え?)
気付けばミーハー達全員が泣き真似をしていた。
ミ3「Aちゃんが……いきなりウザイって言ってきてぇ……」
A「……私はそんな事言ってない!」
ミ4「ひどいよ、どうして噓つくの……?」
柳「……」
A「蓮二……」
まさか……皆、信じてくれないの……?
柳「_お前たちこそ、どうして噓をつくのだ?」
A「え…」
ミ2「や、柳くん……?」
ミ5「私達、嘘なんかついてないよぉ…?」
柳生「全部、ボイスレコーダーで録音させてもらっていましたよ」
ミ全「!?」
ピッと、柳生がボイスレコーダーの再生ボタンを押す。
『皆、やっちゃって!』
それは、ミーハー達のリーダーが出した声だった。
その後の音声は、私が殴られたり、蹴られたりした時の音声だった。
ミ1「……っ」
仁「ここまでしても、反論はあるか?」
ミ5「あ……ありません……」
幸村「もう二度と如月さんには近づかないでね。俺たちにも」
柳「行こう、A」
A「う、うん……」
蓮二に手を引かれ、私は校舎裏を後にした。
A「ごめん……結局、助けてもらっちゃった……」
赤「いーんすよ、そんな事!!」
丸「そうそう、この件は元はといえば俺たちのせいでもあるんだし」
柳生「助けて当然です」
A「ありがと……」
私はいつのまにか、笑みをこぼしていた。
柳「やっと笑ったな」
A「え……」
柳「ずっと笑わないから、心配していたんだぞ」
A「……へへ、ごめん」
私はまた笑った。
心から笑うのは、いつぶりだろうか。
幸村「ねえ、如月さん。他の皆ともLINEと電話交換しない?」
A「ええ、もちろん。今回のお礼も兼ねてね」
赤「やった!」
丸「俺ずーっと如月ちゃんと話してみたかったんだぜい!ラッキ!」
20人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ