NO.7 ページ12
ー保健室ー
「___さん、如月さん!」
A「!」
名前を呼ばれて目が覚めた。
真っ先に私の視界に捕らえたのは、幸村だった。
A「私……どうして保健室に…?」
幸村「倒れたんだよ。それにしてもすごい汗……。何か嫌な夢でも見てたの?」
A「夢……うん、そうかも……」
幸村「……ねえ、何があったの?如月さん。過去に、思い出したくない事でもあったの?」
A「……」
幸村の問いに、答えられなかった。
まだ信用できていない人に、話してもいいのか。
友達でもないのよ?
だけど、こいつなら。
この男、幸村精市なら、分かってくれる気がする。
A「_いいわ。私の思い出したくない過去……話す」
幸村「ありがとう」
***
A「……そういう夢を見て……否、過去があったの」
幸村「そうだったんだ……。だから、「思い出したくない」って……」
A「皆には言わないでね」
幸村「もちろん。こんな事、気軽に話せないよ」
A「ありがとう」
幸村「なら俺も……話さないと。俺の過去を」
A「……?」
幸村は教えてくれた。
自分が原因不明の難病だったこと、必死にリハビリをしてたこと、まだ完治はしてないこと……
幸村にも、「思い出したくない」過去があったんだ。
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