【テニプリ】両想い≠ハッピーエンド【幸村精市】 (ページ11)

今日:26 hit、昨日:4 hit、合計:14,082 hit

past.3 ページ11

ー放課後ー
友2「じゃねー」
A「ばいばい、また明日ね！」

私は1人で帰る。
こういうのも新鮮だな……
大翔と付き合ってから、いつも一緒に帰ってたから。

……ん？あそこにいるのって……
やっぱり！大翔だ！

A「はる……っ！？」

私は呆然と立ち尽くした。

何故かって？それは……

大翔が、他の子とキスしているから。

A「……は……え……？」

必死に出した言葉も虚しく、消えていく。

女「じゃあね、大翔」
杉「またな。気を付けて帰れよ」

A「＿＿＿！！」

どうやら、大翔に話しかけるチャンスが出来たらしい。

A「大翔！！」
杉「A？こんな所で何してんだ？」
A「それはこっちのセリフだよ！何で他の子とキスしてるの！？」
杉「……見られてたか」
A「私達っ……恋人でしょ！？」
杉「……」

杉「悪ぃ……俺と、別れてほしい。何か、最近お前を好きって思えねぇんだ。多分、お前の事好きじゃなくなったんだ」
A「……え？」
杉「……さっきキスしてた奴は、俺の好きな奴。恋人になったんだ」

大翔……？

何を言っているの？

「好き」って言ってくれる大翔は、どこへ行ったの？

杉「……」
A「……そんなっ……！！」
杉「……悪い。じゃあな」
A「大翔……！！」

私は気が抜けたように、地面に座り込んだ。

ああ、そうか。

これで合点が一致する。

たとえ両想いでも……

ハッピーエンドには、ならないんだ。