プラチナのジェットでぶっ飛ぶで！！Ⅲ (ページ20)

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# がんばる道枝。ページ20

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( 道枝side )

新潟公演初日終了。

今日は全員一人部屋の日。

いつもやったらなんの迷いもなく入れるAの部屋にも、今は向かう足1歩1歩が重い。

今日こそ聞かなあかん。俺しか聞けない…そうやって自分に言い聞かす。

無理でも大丈夫、恭平と長尾は大丈夫って言ってくれた。

Aの部屋のドアに2回、ノックした。

｢はーい、誰ー？｣

道枝｢あっ、みっ、道枝です…｣

｢は？(笑)｣

焦って変なこと言ってしまった。

Aはもう部屋の中でモコモコのルームウェアに着替えてスマホを触っていたところだった。

｢どしたん？てか2人だ話すの久々ちゃう？(笑)｣

道枝｢うん｣

緊張のあまり上手く話せない。いつも通りに話さな…

名前はこの変な空気感が嫌だったのかテレビをつけた。

道枝｢あのさ｣

｢うん？｣

道枝｢…あの、好きな人、の事やねんけど｣

聞けた。

これが言えただけでも自分的には満足だった。

道枝｢一応聞いときたいなって思って、｣

Aはスマホをいじりながら、うん〜とだけ答える。

道枝｢……教えてくれんかな、｣

｢なにを？｣

Aは怒ってる訳じゃないけどなんかいつもと違った。

道枝｢絶対誰にも言わん｣

｢じゃあ保証は？｣

道枝｢保証……｣

始めてAの腹黒い部分を見た気分になった。

道枝｢俺じゃあかんかな｣

｢…へ？｣

道枝｢あいや、そういう事じゃなくて…！好きな人、俺には教えてくれんかなって…｣

Aは、あ、そういうこと(笑)って言った。

｢じゃあ〜、んー…… 駿佑の好きな人教えてくれたら教える｣

道枝｢なんやねんそれ、中学生みたいやん、｣

こういうやり取りは憧れたから全然嬉しいけど、なんかAも女の子なんやなって改めて思った。

｢そもそも好きな人おるん？(笑)｣

道枝｢じゃあAって言ったらどうする？｣

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｢え？｣

Aはこの一瞬で真面目な顔になった。

道枝｢…ごめん、なんもない｣

｢え、なんもなくないやろ｣

道枝｢いや、冗談やし…｣

西畑｢A飲みもんいる？ってあ……すみませんでした。｣

おいおい大吾くん……、今ええとこやったんですけど、、、

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