検索窓
今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:33,335 hit

13 ページ27

日本「お怪我はありませんか?」

訊ねる日本君にプロイセン君は真っ先にこう答えた。

プロイセン「ったくよぉ。俺の言ったこととことん無視しやがって!」

不満を訴えるプロイセン君

ドイツ「俺達だけで何とかするつもりだったのに…。
すまなかったな。だが、助かった。お前達も無事か?」

ドイツ君の言葉に一番に反応したのはイタちゃんだった。

イタリア「うん!でもよかったぁ〜!二人ともすっげー勢いで逃げてったからどうなったかと思ったよ。」

その様子を見て日本君の表情は柔らかくなった。

日本「皆さん無事で本当に安心しました。さて、今後ですが…」

プロイセン「そうだな。ここだとまたアレが出てくるかもしれねぇから、できるだけ安全な部屋に移動しようぜ。四人もいりゃ、流石に怖くねぇしな」

珍しくまともな意見を出した、プロイセン君にドイツ君は「それはいい考えだ兄さん!!」と、褒めたあと、ドイツ君も意見を出す。

ドイツ「では、なるべく安全に見える部屋を探そう。もちろん、団体行動は乱すな。」

「いいな?」と言わんばかりにドイツ君は私達を交互に見た。

イタリア「了解であります!!隊長!!」

右手で敬礼をするイタちゃん。

……?

右手?

サンマリノ(あれ…?いつもならワザとでも左手でやるのに……いや、考え過ぎかな。)

ともかく全員の合流に成功した私達は皆で探索を開始した。

日本(あそこのカーテンの裏が気になりますね……)

日本君がカーテンをめくると、中には木箱が入っていた。

プロイセン「なんだこりゃ。木箱?」

日本「そうみたいですね。きっと何かの役に立ちます。ね、サンマリノさん」

サンマリノ「え?何で私に訊くのかい?」

日本君の視線は私がいつも持ち歩いてる、子供一人は確実に入る自作の巨大斜め掛けトートバッグだった。

サンマリノ「待ちなよ。いくらなんでもそれは…」

日本「あ〜痛い、突然腰が痛くなりました。やれやれ、老体にはキツいですね。」

そう言って、ワザとらしく腰を拳で叩く日本君。

サンマリノ「はぁ……」

私も年寄りなのに…と思いながら木箱を巨大なトートバッグに入れる。

ドイツ「まったく……日本はまだ若いというのに…」

イタリア「だね〜、まだお酒も飲めない立派な少年なのにね〜。」

日本「いや、私はもう立派なお爺ちゃんなのですが…」

プロイセン「んなことどうでもいいから、さっさと行こうぜ。」

第三章「Buona notte」1→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
設定タグ:ヘタ鬼 , APH , ヘタリア
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なずな猫(プロフ) - 作って数日にランキング入りすごいw (2014年8月19日 13時) (レス) id: 6a94e47abe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:NB | 作成日時:2014年8月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。