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日本「お怪我はありませんか?」
訊ねる日本君にプロイセン君は真っ先にこう答えた。
プロイセン「ったくよぉ。俺の言ったこととことん無視しやがって!」
不満を訴えるプロイセン君
ドイツ「俺達だけで何とかするつもりだったのに…。
すまなかったな。だが、助かった。お前達も無事か?」
ドイツ君の言葉に一番に反応したのはイタちゃんだった。
イタリア「うん!でもよかったぁ〜!二人ともすっげー勢いで逃げてったからどうなったかと思ったよ。」
その様子を見て日本君の表情は柔らかくなった。
日本「皆さん無事で本当に安心しました。さて、今後ですが…」
プロイセン「そうだな。ここだとまたアレが出てくるかもしれねぇから、できるだけ安全な部屋に移動しようぜ。四人もいりゃ、流石に怖くねぇしな」
珍しくまともな意見を出した、プロイセン君にドイツ君は「それはいい考えだ兄さん!!」と、褒めたあと、ドイツ君も意見を出す。
ドイツ「では、なるべく安全に見える部屋を探そう。もちろん、団体行動は乱すな。」
「いいな?」と言わんばかりにドイツ君は私達を交互に見た。
イタリア「了解であります!!隊長!!」
右手で敬礼をするイタちゃん。
……?
右手?
サンマリノ(あれ…?いつもならワザとでも左手でやるのに……いや、考え過ぎかな。)
ともかく全員の合流に成功した私達は皆で探索を開始した。
日本(あそこのカーテンの裏が気になりますね……)
日本君がカーテンをめくると、中には木箱が入っていた。
プロイセン「なんだこりゃ。木箱?」
日本「そうみたいですね。きっと何かの役に立ちます。ね、サンマリノさん」
サンマリノ「え?何で私に訊くのかい?」
日本君の視線は私がいつも持ち歩いてる、子供一人は確実に入る自作の巨大斜め掛けトートバッグだった。
サンマリノ「待ちなよ。いくらなんでもそれは…」
日本「あ〜痛い、突然腰が痛くなりました。やれやれ、老体にはキツいですね。」
そう言って、ワザとらしく腰を拳で叩く日本君。
サンマリノ「はぁ……」
私も年寄りなのに…と思いながら木箱を巨大なトートバッグに入れる。
ドイツ「まったく……日本はまだ若いというのに…」
イタリア「だね〜、まだお酒も飲めない立派な少年なのにね〜。」
日本「いや、私はもう立派なお爺ちゃんなのですが…」
プロイセン「んなことどうでもいいから、さっさと行こうぜ。」
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なずな猫(プロフ) - 作って数日にランキング入りすごいw (2014年8月19日 13時) (レス) id: 6a94e47abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NB | 作成日時:2014年8月8日 18時