幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

○19 ページ21

その日から嫌がらせはどんどん増えていった
しかも2人には見えない場所で


歩いていると足を引っかけられたり、体操着を隠されたり…
一番酷いときは下駄箱に虫の死体を入れられていた





わざわざ虫の死体集めて入れてるって考えると、お疲れ様で〜すって感じ笑







なんて心の中で笑って、無理に自分を元気付ける






嫌がらせを受けているからといって、ころんとさとみくんと話さない…というわけではない
いつも通り話してる








相談する相手なんていない…そろそろ笑顔で誤魔化すのは限界かもな…
ただあの2人にはバレていないっぽいから大丈夫そうだけど…









そんなある日の放課後のこと
私はあの女子3人に体育館裏に呼び出された









女子A「ねえ河瀬さん、なんで呼び出されたかわかる？」


『…』


女子B「黙ってないで何か喋ったら？笑」


『…』









“私がころんとさとみくんと話してるのが気にくわないからでしょ？”

なんて言えるはずもなく、私はただただ黙っていた









女子C「はあ…私優しいから呼び出した理由教えてあげるよ笑
河瀬さんさ…ころんくんとさとみくんともう話さないでくれない？目障りなんだよね」


女子B「ほんとそれ」


女子A「嫌でしょ？あんな嫌がらせ受けるの
だから提案！あの2人と話さないって約束してくれるならもう嫌がらせしない！んね？いい提案でしょ？」









そんな馬鹿げた提案のるわけないでしょ
私が誰と話そうが私の自由
それにそもそもころんとさとみくんがあんたらの何っていうの、私物ですか？このばーか((









『その提案絶対のらない』


女子A「え？バカなの？こんなにいい提案を断るなんて」


女子B「あ〜あ、断ったのはそっちだからね笑」









ﾊﾞｼｬﾝｯ









『！？』









その言葉と同時に、どこから持ってきたのかわからない冷たい水が全身にかかる
服も髪も滴るほどの量だ









女子C「全身びしょ濡れでかわいそ〜笑」


女子AB「「wwwwww」」









やばい…どうしよ…今まで我慢出来てたはずの涙が止まらない…









私のことを見て笑う3人に泣いてることがバレないように下を向いた

○20→←○18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す