幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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髪から滴る水に紛れて、涙が足元に落ちていく






そんなときだった＿＿＿＿









「ねえ…君たちそこで何してるの？」









毎日聞いてる声が聞こえた









女子A「…え、こ、ころんくん…！？」


女子B「あ、あの…その…」


女子C「ち、違うのこれは…！」


「言い訳なんていいから、何してるの？って聞いてんの。さっさと答えてくれないかな」









今まで一緒にいた中で聞いたことないほどの低い声
顔を見なくても怒っているのがわかるぐらいだった








女子BC「「…」」


女子A「ﾁｯ…いくよ」ﾎﾞｿｯ









女子たちの足音が遠ざかり、かわりに1人の足音がこちらに向かってきた









「…来て」








うつむいている私の手を取り、どこかへつれていくころん
涙でぐちゃぐちゃになった自分の顔を見られたくなくて私はずっと下を向いていた
気づいたら保健室に来ていた








「とりあえず服着替えな？風邪引いちゃう」







そういって差し出されたのはころんの体操着とジャージ

私は素直に受け取った









「僕後ろ向いてるから。ほら、はやく着替えなよ」









いつもの私なら“後ろ向くんじゃなくて部屋でて”と、つっこんでいただろう

けど今の私はそんなことも気にせず、濡れた制服を脱ぎ、貸してくれた体操着とジャージに着替えた





だぼだぼだな…






すぐそこにあった鏡を見て思った

泣いて赤くなった目はまだ治りそうもない









『…着替え終わったよ、貸してくれてありがと』


「いいえ〜
濡れた制服、体操着入ってた袋に入れていいよ。一応それビニールだし」


『…うん』


「…」









2人の間にしばらく沈黙が続いた









あんなところ見られたら、もう隠せないよね…
盛大に水かけられたし…


どうしようか悩んでいると、









「…ごめんA…僕、Aのこと守れなかった…もっとはやく気づいてれば…っう…」









なに…？守れなかったって…私のことなんて守らなくていいのに…もっとかわいくて優しい女の子を守ってあげなよ…
なんでころんが泣くの…やめてよ…涙おさまったっと思ったのに…









「ごめん…ほんとにごめんね…ぐすんっ…」









ころんの言葉と涙を見て、私も涙がでてきた
何回ぬぐっても涙は止まってくれない


こんなことになったのも全部私のせいだ…ころんを泣かせたのも私のせいだ…

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