幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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桜庭さとみくん視点＿＿＿









少しじめじめしているこの空気
太陽がギラギラと光ってる雲ひとつない空


ゴールデンウィーク最終日の今日、俺は母さんに買い物を頼まれて久しぶりに外にでた






“さすが軽音楽部”といっていいのか分からないが、この連休中は部活が一切ない
だから学校に行くこともないし、ましてやころんやAたちに会うなんてこともない






あ〜あ、久しぶりにAと会いたいな

…てどした俺((






転校してきてから約1ヶ月
初日は友達できるかとか学校に馴染めるか心配だった
しかし、今では休みの日でも会いたいなって思うほどの友達もいる
それに感動の再会までしたし







俺って恵まれてんな〜







なんて思いながら、スーパーから家に帰っていた








『あれ？さとみくん…？』









いきなり、聞き慣れた声に俺の名前を呼ばれ後ろを振り返る









「ん？…ってAじゃん！？」









“会いたい” なんてバカみたいなこと考えてたら会うなんてことある！？
驚きすぎて動揺が…









『え、なにwそんな驚くとは思わなかったww』









そう俺のことを笑ってくるのは河瀬A

同じクラスで、俺の前の席のやつ
部活も一緒でいつも絡んでいる友達のうちの1人




俺が転校してきた初日、教室に入って1番最初に目に入ってきたのもAだった

俺のことなんか気にもしないような目は、クラスの女子たちとは違うオーラを放っていて…
でも、隣の青いパーカー着た男子と話しているときは違かった




そんなAに少し興味をもった




初めて話しかけたとき
放課後に校内案内してくれたとき

俺にとても警戒した態度だったが、今では笑顔も見せてくれる







なんかいいな、この感じ

…てだからどうしたんだ俺((









『あ、さとみくんも買い物帰り？』









俺が持っているレジ袋を見ながら、そう話しかけてくる









「うん、今帰り道」









どうやらAもお母さん頼まれて買い物に行ってたらしい


“おそろじゃん”
なんて笑いながらAが言う


不覚にもドキッとしてしまう自分がいた

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