プリン食ってたらマフィアに拉致られた【歌.い.手】【マフィアパロ】

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仕事の休憩時間に食べるプリン程美味しいものは無い。





なんで世の中の製菓会社さんはこんなにも美味いプリンを作れるのだろうか。







ちなみに私のお気に入りはファ○マの「窯出しと○けるプリン」である。







『はぁ〜美味しい・・・・』






出勤前に買ったプリンをこれでもかと言わんばかりに堪能していると。







???「おい！お前ら全員、その場を動くんじゃねえぞ！」







フロア中に響き渡る低めの声と、かなりドスの効いた暴言。







会社がハイジャックされたらしい。







しかし私にしてみれば目の前のプリン以外どうでもいい。







我関せずを貫き、二口目のプリンを食べようとした時。







???「・・・何してんの」








後頭部に拳銃を突きつけられた。







さっき怒鳴った男とは別の、眠たそうな声。







私は首を捻り後ろを向いた。






スーツ姿の男がざっと見た感じ、4、5、6人程度。






黒い手袋とネクタイが印象的な、イケメン集団。






・・・勿体無い。あんなイケメンなら芸能界でも食っていけるだろうに。







『見れば分かるでしょ。プリン食べてんの』







邪魔しないでくれる、と男を睨みつける。







すると、奥に立っていた金髪の男がぱっと目を見開き言った。






???「やっと見つけた・・・」







???「は？ラマン運命の人でも見つけたん？」







???「ちゃうわ、あの女絶対Aファミリーの人間やて！」








Aファミリー、と言う言葉に耳がぴくんと動く。








私に銃を突きつけたふわふわ髪の男が私の顔を覗き込んだ。







???「それ、本当？」







『なんの話？プリンの続き、食べていいかな？』







???「確定」







???「誰か紐持ってきて」







???「天ちゅが持ってる」








プリンはデスクの上に置かれ。後ろ手で拘束され。







『あー・・・プリン・・・』







???「バカなの？」








『この会社、バカじゃ入れませんよ？(真顔)』←







???「はあ・・・いいからとりあえず歩いてください」







随分と丁寧なマフィアもいたもんだな、と呟く。







そして私は謎の男たちによって、拉致られた。

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