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浦島坂田船の四人と廊下で待っていると、そらるさんの声が聞こえた。






「たばこ」を歌う、歌声が。






「ねえ、すごく綺麗な歌声聞こえない?」







「あー本当だー・・・なんで歌ってるんだろう?」







「病室狭いから暇なんじゃない?」








あーそうかも、なんて言って目の前を通り過ぎていく親子を横目で見て、


悲壮感の漂うそらるさんの「たばこ」を聞いていた。








う「真冬、俺らあんまり詳しい事わかってないから・・・」







ま「・・・・そらるさんの害悪リスナーにAさんが刺されたっぽいんです」







セ「せやから病院見た瞬間に立ち止まったんや・・・」







ま「・・・・・多分、そうです」






そらるさんは大丈夫なのだろうか。







Aさんが目覚めなかった場合。そらるさんは生きていけるのだろうか。







なんとなくは気づいていた。Aさんの小説だけじゃなくて、


Aさんが・・・彼女自身がそらるさんの心の拠り所となっていたこと。









Aさんがツイッターのアカウントを消した時、


半狂乱になりながら真っ先に電話してきたのはそらるさんだ。







うらたさんもさかたんも、センラさんも志麻くんも、


僕だってAさんのことを他のリスナーさんよりも気に入っている。








それでも、そらるさんにはかなわない。いや、敵わなくていいんだ。








坂「このまま目覚めなかったら彼方死んじゃうよね」







志「縁起でもない」








ま「きっと目覚めますから・・・Aさんはきっと、」








そのうちにそらるさんがきっと全力で叩き起こしにいくだろうから。







壁に背中をぴたりとくっつけ、膝を抱えて座り込んだ。







「おかあさんあそこにへんなひとたちがいる・・・」







「見ちゃ駄目よ」







【悲報】歌い手、子供の悪意なき一言に傷つく。








セ「俺らが派手な髪色してるからやろ、絶対」







ただでさえ落ち込んでいた気分が、更にガクガクと沈み込んで行った。

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奏唄(仮) - 神 (2022年1月4日 10時) (レス) id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらら(プロフ) - え 良すぎてしばきたいんですけども(( (2021年12月19日 0時) (レス) @page49 id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
rai - 神作者に出会ってしまった・・・← (2021年12月15日 18時) (レス) id: 9afe8c4a66 (このIDを非表示/違反報告)
もか - 初見です!!神作者=しょくぱんさんって事ですよね?そらるさん推しでもないのに読み始めたら止まらなくなりました!この作品マジで大好きなので、番外編も頑張って下さい! (2020年8月21日 21時) (レス) id: 9870b44682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の猫 - やばい・・ニヤケとまんない・・弟にキモって、いわれましたw (2020年8月7日 14時) (レス) id: cd4de02455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょくぱん | 作成日時:2020年7月7日 14時

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