騒がしい日常 ページ9
貴方side
隊「姐さん、報告書がおわんないよ〜!!助けて!!!」
貴「はぁ…手伝ってあげるから、今度わさび丼奢ってね。」
隊「姐さんなんか最近稽古で、相手に勝てなくなった、なんで!?」
貴「あとで見てあげるから、そのかわり酒奢れ。」
今日も屯所に声が響く。
晋助達との騒動からしばらくたった。
あの騒動以来は、静かで平和な……いや騒がしくてかなり物騒な日々を送っている。
すれ違う隊士と会話していると、廊下の向こう側から副長が歩いてくる。
土「睦月、悪ぃんだが総悟起こしてきてくんねぇか。」
貴「あ、副長おはようございます。まだ沖田は起きてないんですか?」
私がそうたずねると、副長は不機嫌そうに眉を寄せる。
土「あぁ。ったくあいつ、今日の夜は浪士共を粛正しに行くっていうのに、まだ寝てやがる。
今からの会議の準備があって俺が行けねぇ、
たのむ。」
貴「…わかりました。あのドSバカは私が叩き起こします。」
そう。今日は麻薬を主に売買している過激攘夷派"暁夜"の証拠とアジトを突き止めたため、粛正を行う日なのだ。
会議もあるし、沖田を寝かせておくわけには行かない。
今日こそあのふざけたアイマスクはぎとってやる。
そう決意し、沖田の部屋の前にたつ。
貴「おーい沖田、起きてる?んなわけないよね入りまーす。」
ガラッと襖を開けると、相変わらずムカつくアイマスクを頭な上につけた沖田が布団で寝ている。
貴「おい、起きろ沖田!!」
ゆさゆさと沖田を揺さぶる。
沖田がうっすらと目を開けるが、寝ぼけている声で喋る。
沖「なんたよ母ちゃん今日は日曜日だぜィ、
ったくおっちょこちょいなんだから〜」
貴「今日は火曜だ!!それに私はテメェの母ちゃんじゃない!!」
沖田にイラッときて、私は足を振り上げる。
貴「はーい。あと3秒以内に起きなかったら、顔面に足をめりこませまーす!
3…2…うおあ!?!」
足を思いっきり振り降ろそうとした瞬間、腕を
ひっばられ、沖田の布団の中にひきずりこまれる。
そしてそのまま私の背中に腕がまわり、抱きしめられた。
貴「へ…?」
沖「……A」
沖田の温かい体温や吐息が耳にかかって、一気に顔が熱くなる。
ぎゅっと腕の力が強くなり、沖田の胸板が押し付けられた。
規則正しい鼓動が聞こえてくる。
貴「お、沖田っ?寝ぼけてる?」
慌てて私は暴れだすが、沖田はびくともせず、むしろさっきよりも強い力になった。
沖「………総悟って呼べよ。呼んだら離してやる。」
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紺花(プロフ) - 土方彩香さん» 全然大丈夫ですよ!誤字可愛らしいです。本当ですか!?シリアス自信がなかったので嬉しいです!!ありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年10月21日 19時) (レス) id: 3ee85d0920 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - すみません、「とかとか」になっちゃったのは誤字です…。 (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!…いや、あの、ひとつだけ言わせて下さい…。紺花さんの書くシリアス最高です!!!いや、ギャグもいいんですけど、元々暗い話とか重い過去とかトラウマとか戦とかとか大好きなんで、今のシリアスむっちゃ私好みです! (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
紺花(プロフ) - やっぱりテスト、ありますよね……。うぅ、テスト嫌だァア!!でも、コメントをくださったおかげで元気がでました!頑張ります!お互い頑張りましょう!!コメントありがとうございます!! (2019年10月3日 7時) (レス) id: 2272969ba0 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!私も明日からテストです…。嫌だよ〜…。なので、頑張って下さい!と言うか、お互い頑張りましょう!! (2019年10月2日 20時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺花 | 作成日時:2019年5月22日 20時