転生して火消しになるお話。4 (ページ38)

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退院報告ページ38

昼餉を軽く済ませた後、居間で森羅くんに退院した事をメールしたら秒で電話が掛かってきた。

『Aさん！退院おめでとうございます！』
｢有難う、森羅くんももう？｣
『はい、先程退院しました！』
｢一緒だねぇ、おめでとう！｣

森羅のワードで気になったのか、紺炉も紅丸もコチラを見てきた。

『あの.......この度はすいませんでした』
｢過ぎたことは気にしない、悔やまないで？｣
『.......分かりました』
｢私ももう元気だし！｣
『あの、もし今日都合が良ければ、新門大隊長や紺炉中隊長も一緒に第8へ来ませんか？』
｢第8に？｣
『はい。Aさんと、あと俺の退院祝いを開いてくれるみたいで.......』
｢ちょい待ってね？｣

そっと受話器に手を当て、2人を見る。

｢森羅くんと私の退院祝いしてくれるみたい何だけど.......行かない？｣

2人は少し考えた後
｢気晴らしになるだろうしな、行くか｣
と言ってくれた。

｢有難う。森羅くん、許可降りたよー｣
『本当ですか！？やった！皆にも伝えますね。』
｢うん！準備終わったら行くねー｣

電話を切り、んーっと背伸びをする。

｢あ、授乳も終わったって事はもうお酒飲んでも良いんだよね？｣
｢大丈夫じゃねぇか？無理の無い範囲でなら｣
｢大丈夫大丈夫、紅丸とは違うからそんな飲まないよ｣
｢聞き捨てならねぇな｣
｢いつもベロンベロンになってるじゃん｣

ふんっと紅丸にデコピンして、着替える為に自室へと向かった。

まぁ、今着てる法被のままでもいいだろうけど.......
新調してそのまま着る機会もなかった、外向き用の袴を着てメイクもする。

髪も、前世で見掛けたことのある感じに編み込む。(確かフィッシュボーン.......とかって名前だっけ？)

｢ほい、支度終わったよー｣

居間には相変わらず法被姿のままお茶を飲んでいた紺炉と紅丸が、驚いた顔をして私を見てきた

｢あの.......新調したのに合わせて化粧とかしたんだけど.......やっぱ変だった？｣
｢いつも以上に別嬪だから驚いた｣
｢.......本当にそれで第8に行くのか？｣
｢それはこっちの台詞。法被のまま行くの？｣
｢野郎が御粧しする訳ねぇだろ？｣
｢まぁそうだけどそうじゃなく.......｣

ブツブツと話していると、紅丸に抱き締められた。

｢あ、あの、紅丸？紺炉も居るんだけど？｣
｢俺は構いやしねぇぞ？｣
｢いや私は気にする.......｣

｢.......綺麗だ｣
私にしか聞こえないように耳元で囁かれ、思わず顔が熱くなる。