私はあなたが来るのを知ってたよ…？『降谷零/安室透』

胸くそ！顔が歪んでまう… ページ8

「A。本当に悪かったよ。本当に昨日のことはすまなかった…。」

そう言って男は謝りながら抱きついてきた。
殴られたり蹴られたりしてできた痣が当たって痛いし、気持ち悪かった。

『やめて…離して、痛いから…』

「俺は本当にAの事になると必死なんだ！…だから俺のものになってくれ！」

『何度も言うけどその気持ちは受け取れない…、私には好きな人がいるの…だからあなたを好きにならない、』

「俺なら、そいつよりたくさん愛せる自信だってある！」

そう言って男は果物切りナイフを持ってきた。

『待って…何するつもりなの…』

「大丈夫ちょっとチクってするだけだから」

そう言って男はドレスで開いている胸元の所を
スゥーっとナイフで切ってきた。

『っ！…』

切ったところから垂れてくる血。そこからジワジワと痛みがくる。

「本当に美しいよ。こんなに傷だらけでも美しいのは君ぐらいだよ。俺をいつも興奮させてくれるね。」

『本当に…やめて…もう…やめよ…？』

とりあえず今はこの男を説得するしかない。それしか止める方法がみつからない。

『あなたを愛してくれる人がきっといるわ…こんな事をして人を好きにさせるのは間違ってると思うの…』

その瞬間男がナイフで横腹を切ってきた。

『くぅっ！！…』

男は怒りを爆発したのか怒鳴りはじめた。

「お、俺は！今まで誰からも好かれなかった！沢山努力して、好きな子にも告白をした！けど、きもちわるいなど言われいじめにもあった！その気持ちお前に分かるのか！
なぁ、頼むよA…お願いだ！俺の女になれよ？なぁ？幸せにしてやるよ」

そう言って次は頬を優しくなぞるかのように切ってきた

また身体中傷だらけになっちゃったな…

また降谷さんに怒られるな…

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