初めて怒られた昔話 ページ9
「おい。なんだその傷は…」
傷だらけの私を見て降谷さんが駆け寄ってきた、
『えへへ…木の上に猫が登ってて降りれないって騒ぎになってて、助けた後降りようとしたら足を滑らせちゃいました。』
「えへへじゃないだろ!どれだけ心配したと思ってる!あれだけ無理はするなと言っただろう!…」
初めて降谷さんに怒られて思わず驚いてしまった。
すると、降谷さんは救急箱を持ってきてソファーに座れと首を動かした。
『…』
「…」
無言の手当をしてくれてる。すごく気まづい…。
降谷さんから怒りのオーラがハンパない…
『…あの、降谷さん…』
「なんだ…」
『お、怒ってますか…?』
「当たり前だ、お前は女なんだ。傷跡も残りやすいのにいつも怪我ばっか作りやがって…。」
『ごめんなさい…どうしたら許してくれますか…?』
「許さなくてもまたお前は誰かを守るために怪我するだろ?」
苦笑しながら降谷さんは見つめてきた。海のような綺麗なスカイブルーの瞳に私はドキッとしてしまった。
『次からは気をつけます…。』
「言ったからにはしっかりしろよ。」
そう言って頭を撫でてくれた。大きくてゴツゴツした手。私はそんな降谷さんの手が好きだった。
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イワナガ - とても素敵でした。安室さんが好きなので助けに来てくれるとかよかったです。 (2021年4月18日 21時) (レス) id: 9cc13c76b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2021年2月14日 12時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バボンヌ | 作成日時:2018年6月16日 0時