___6 ページ9
...今日も隣に君の温もりはない
俺、何のために生きてんだろ...
皆にはゆっくりで大丈夫って言われるけど...
いつまでも迷惑をかける訳にはいけない
そうやって焦れば焦るほど空回りして訳わかんなくなって...
ここ最近、膝を抱えて過ごす日々
外には出ず、仕事も断っている状態
悪いとは思ってる
あぁ、いっそ君のいる世界へ行こうかな
このまま誰にも気付かれず...
そう思ってからの行動ははやかった。
適当に着替えて
君とお揃いのネックレスとピアスをつけて
マンションの屋上に向かった
今日はなんて素敵な快晴なんだろうか...
そっちに行ったら君も笑ってくれるかな
俺も、笑顔になれるよな...
___________ガシャ
屋上のフェンスに手をかける
あぁ...もう少しだ...
もう少しで...
_________グイッ
不意に腕を引かれた
「何やっとるん!!!!」
「...ぇ?」
掴まれた方を見ると
「センラ...さん...??」
「何やっとるん」
「あっ...俺...」
「...帰るで」
そう言われ俺はセンラさんに手を引かれながら部屋に戻った
「...」
部屋ではお互い無言
「センラさん...なんであそこに居たん...?」
「志麻くんの様子がおかしいって聞いたから休みに来てみたんよ
エレベーターから降りたら志麻くん出掛ける風だったから大丈夫かなって思っとったのに
そしたら向かった先が屋上だったからやばいなって」
「そう...やったんや...」
また迷惑かけてしまった
「ダメやなぁ...俺」
「なんでそう思うん」
「ダメダメやん...色んな人に迷惑かけて...
あいつが居なきゃ俺は...」
「突然大切な人がいなくなったら誰でもそうなる
別れたとかやなくて、いなくなってしまったら尚更...
でも、それはAちゃんは...望んでるん?」
「...まだやらなきゃいけない事あるやろ?」
そうだ。俺にはまだ約束が...
「それに、俺はまだ志麻くん死んで欲しくない」
「センラさん...」
「それは他の人たちも一緒やよ
だから...まだ諦めんといてや」
「...うん」
いつの間にか目から流れて頬を伝っているものは久々な気がする
______生きたい時に生きて。死にたい時に死になさい______
生きるも死ぬも貴方の自由よ。
でもね、貴方がいなくなって悲しむ人もいるってことを忘れないで。
人生の価値を決めるのは貴方。
選択肢は無限だから、自由にして。
でも、その選択の全てに責任が持てるな人になりなさい。
286人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2021年4月1日 14時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
不思議未来 - こんにちは。この作品を読んで涙が止まりません、こんな作品を作ってくれてありがとうございます。 (2020年3月25日 18時) (レス) id: 97fde93267 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - くるみさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;;)書いててよかったと思います。消しません。更新も頑張れるようにします(;;)コメントありがとうございます! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 52c7d8178c (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - りのさん» ありがとうございます!もう少し考えさせてください!頑張ります! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 52c7d8178c (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 更新出来なくてもいいので、消さないで欲しいです…。物語をよんでこんなに泣いたこと今までなかったので消されたら寂しいです。ご検討よろしくお願いします。 (2020年2月11日 8時) (レス) id: 15214e2040 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫季 | 作成日時:2019年9月22日 22時