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倉持「でも最後は連戦になるけど決勝まで2週間あるんで」
坂井「次の相手どこ?」
倉持「王谷です」
坂井「王谷か…何年か前に甲子園行ってたよな」
次の相手は王谷
それも昨日の試合に偵察に来ていた
純「あと3つ!死んでもとれ!」
純「じゃあ練習行けたら顔出すからな!あと試合もな!」
そう言っては去っていく3年生
伊佐敷の隣に並ぶ増子を見て倉持は一言
倉持「増子先輩丸すぎねぇ?」
樋笠「シュ〜」
増子がまた一段と丸くなった
これは監督に突っ込まれるフラグが立ったか
御幸「あ、哲さん!昼休み少し時間もらってもいいですか…?」
そして御幸は何やら哲に用事があるようで
昼休みに時間を貰えるかとどこか緊張した顔つきで話しかけた
これに対して哲は…
哲「…………コレか?」
御幸「あ 将棋じゃないです、断じて」
これでもかというくらいのド天然大炸裂
お忘れがちだが哲は将棋が好きな割には御幸に負けるくらいにはめちゃくちゃ弱い。
そんなこんなで昼休み
哲「そうか、渡辺が」
御幸「自分の考えを押し付けんな、ゾノにそう言われました」
哲と2人でベンチに座り
話していたのはナベを巡ってのゾノとの喧嘩…のようなもの
御幸「ゾノの言いたいことも分かるんですけど、やっぱり1番大事なのは本人の気持ちだと」
御幸「俺の言ってることが気に入らなかったらそう言ってくれていいし…」
御幸だってゾノの言いたいことはわかっているのだ
それでもやはり御幸の中で大事なのは本人の気持ちという部分は揺るがない
御幸「キャプテンだからって自分の主張を抑えなきゃいけないんですかね」
御幸「そこまでしてキャプテンにこだわりたくないというか…」
御幸が哲に話を聞いてもらっているのは
哲が今の自分の同じ立場だったから
哲「だったら辞めるのか、キャプテン」
哲「1番大事なのは"本人の意思"なんだろ?」
御幸「!」
哲の言葉にハッとする御幸
どこかそれは今の自分にも言える言葉のような、そんな気がしたのだろうか
哲「入学してすぐに試合に出ていたお前が、突然チームを背負えと言われたら窮屈に感じることが多いだろうな」
哲「そういう意味じゃ俺は周りに助けられた」
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年7月14日 9時