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帝東戦での好リリーフ、それにコールドとはいえ昨日も七森を相手に無失点
監督が期待しているのは栄純の気持ちの強さ
樹「話によると帝東戦でも外のボールがよかったみたいですよ」
福田「え、外？インコースじゃなくて？」
タイミングの取りずらい変則サウスポー
鵜久森はそんな栄純に対しゾーンに来たら迷わず打ちにいく作戦で攻める
春市(また激しく…)
球場内に響き渡る鵜久森への歓声は回を重ねる事にどんどん大きく、激しくなっていく
普通ならこの雰囲気はちょっと荷が重いというか、逆に緊張を感じてもおかしくない。
A(相変わらずすごい声援…見事に味方につけられちゃってて参ったな)
A(鵜久森はここからクリーンナップからの好打順、でも負けるなんて1ミリも考えてないからね)
代わったばかりの栄純が一体どんなピッチングを見せるのか
マウンドに立つ栄純に御幸が駆け寄り、2人で話をする
御幸「そこに立つと余計すごいだろ、この雰囲気」
栄純「そうっすね」
御幸「球場全体が逆転を期待してるみたいな」
青道側に歓声を送ってる人はいるのか？というくらい鵜久森に対する声で溢れている
でもそれくらいでこのバッテリーが揺らいだりするわけがない
御幸「けど、コイツらみんな黙らせたら気持ちいいだろうな」
むしろこの状況を楽しんでるというか
黙らせてやろうって気持ちで2人揃って悪似たような笑顔を浮かべている
栄純「相変わらず性格悪いっすね、キャプテンのくせに」
御幸「うっせ、ちゃんと投げろよ？」
春市(この悪者感……)
こんなことを言っては
どっかの漫画やアニメに出てくる悪者かとツッコミたくなるような笑い方をする御幸・沢村バッテリー
もうこれを大音量でこの会場に流してやりたいくらい2人とも考えが素敵
御幸「初球な！」
栄純「はい！」
渡辺(御幸…)
A(栄純、一也、絶対ここ抑えて勝ちに行こうね)
マウンドに立つ前に監督に言われたこと
インコースは見せ球に勝負するのはアウトコース
その通りに投げられるか
御幸(鵜久森のバッターが手を出さざるを得ないボール)
栄純(躱すんじゃなく、攻めの…アウトロー！！)
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年7月14日 9時
