106 ページ11
.
A(徹底したスプリットでのリードか、ストレートを1回派手に打たれてるしね)
御幸(これで少しは変化球を意識させられたかな)
3回の裏 青道の攻撃
球場に大きく響く金属バットにボールが当たった時の気持ちのいい音
御幸がライトスタンドへ逆転ツーランを打ったのだ
渡辺「す、すごい…！」
A「なんか今の、哲先輩みたい」
その時の姿がAの目には
この夏に見た頼れるチームの主将、哲の姿と重なって見えた。
1回に2点、3回で2点、そして5回で1点
そして前園がまた1点を相手から奪いこれで全て合わせて6得点に
次に打席に入るのは降谷
御幸(降谷、畳み掛けるならここだぞ)
梅宮の投げる球を打ちに行く降谷だったが
結果的には上手くいかず
降谷が塁に行く頃には投手の梅宮にベースカバーをされてしまった
A(バッター粘るな、初回から降谷くんの投げる球数を増やさせてる)
攻守交代し鵜久森の攻撃
またしても打者は極限まで粘り、降谷に投げさせられるだけ投げさせている
御幸(低めのくさいところに手を出してくれないのは厳しいな)
御幸(けど、いいボールは来てるんだ集中力を切らすなよ)
1人のランナー出塁を許し次のバッターが打席に入る
そのバッターの構えはバント
少し息が上がってきた降谷が投げる直前…
栄純「スチール！！」
ランナーがスチールをしかけてきた
降谷が投げたボールは御幸の構えるミットへ
そしてそのボールを手に取った御幸が投げ出塁阻止
御幸を相手にスチールを仕掛けるのは少し無謀というか、あまり得策とは言えない
A(スチールをやろうって気持ちはすごいと思うけど…ちょっと強引すぎない？)
こういう積極的な戦い方は上手くハマれば勢いづくがそれと同じくらい失敗した時のダメージは計り知れない。
特に終盤になればなるほどその失敗は取り返しのつかないことになる。
A(この回もランナーを結構出したのに得点になってない、降谷くんも頑張ってる)
初回以外失点を許してない降谷のピッチング
ランナーを出すものの得点には繋げさせない
御幸(ボールは悪くねぇが球数は100球を超えた)
だがここまで100球以上を1人で投げているためそろそろ川上か栄純にピッチャー交代する可能性も。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちあき | 作成日時：2020年7月14日 9時
