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レッド・ローズとカクテル 4 ページ24

「…アーサー?

俺は、君が''バー''といったように聞こえたんだけど」

「相違ないが?」

バーの入り口とは思えないその輝きに、
双子はあっけに取られた。

「コンサートホール…ですかね…」

「もう開店してるみたいですよ〜?」

「お前ら何ごちゃごちゃ言ってんだ、行くぞ」

丁重に金で縁取られたその扉を開けると、


テーブルが点々と赤いカーペットの上を陣取り、
それぞれでろうそくが小さく揺れていた。

そして客が見つめる先には、

赤いドレスを身に纏う1人の少女。


「!あれって____」

「やっぱりわかっちゃったか〜。
凄腕ストー…んんっ、執事には敵わないね?」

2階に続く階段からそう降りてきたのは、
アルフレッドとマシューよりも良く似た双子だった。

「Buona sera! 俺はフェリシアーノ。
このバーを開店するオーナーだよ〜。で、こっちは兄ちゃんのロヴィーノ」

ロヴィーノは特に言葉を発しなかった。

「なんでここがバーなのかとか、なんで君達が俺たちのことを知ってるのか聞きたいけど、
とりあえず今は一つだぞ…。

おとなしくAを返すんだ」

「…」

フェリシアーノは含み笑いをすると、


「ルビーじゃなくて?」


と言った。

「っ!こいつ…」


「でも、
一階のフロアでするには少し危険すぎる話かな。

ね、3階のカウンター席においでよ。丁度来たお客さん全員にドリンク届けたところなんだ。

ゆっくり話したいでしょ?」

「それどころじゃっ…!」

「アル」

アーサーが制止した。

「行くぞ」

「〜っ…」

その様子を見たマシューは、菊に尋ねた。

「意外と冷静なんですね、彼は」

「上面では、でしょうね。ほら、今にもハンカチぶっちぎれそうですし」

「ほんとだ…」

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奏理奈(プロフ) - 元気そうで良かったです(*^^*)次の更新を楽しみにしてます! (2017年12月29日 18時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 奏理奈さん» ありがとうございます!忙しいのですがなんとか時間を作って来れています(っ´ω`c)コメントありがとうございます〜! 奏理奈さまもお体に気をつけてくださいませ〜(*´`) (2017年12月29日 0時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
奏理奈(プロフ) - 最近更新早いですね!嬉しいけどお身体にきおつけてください(*^^*)ここで止められると続きめっちゃ気になります! (2017年12月28日 18時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
奏理奈(プロフ) - 久しぶりにアーサーメインですね!ルート導入による先のてんかいが楽しみです!更新頑張ってください(*^^*) (2017年12月27日 20時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - めりかなさん» アーサー「おかえりなさいませ、主。こんな時間まで夜更かしして…私と過ごすのを待っていたのですか?ああ、プレゼントはいつもの3倍の賃金で結構ですよ。二人きりで、良いクリスマスにしましょうね?」 (2017年12月25日 0時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/  
作成日時:2017年10月3日 0時

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