猫かぶり50 ページ24
ジェットコースターに乗った後
案の定酔いました。
だってあんなに回転するとは
思ってなかったし。
「どうする?A。休んでた方が良いんじゃない?」
さっきまで楽しそうに赤司と話してたさつきにも
少しイラッとした。
でも、こういう時に役に立つのが猫かぶりだ。
「うん、じゃあ少し休む。みんなは遊んできていいよ」
そう言って近くのベンチに座った。
「俺も居ようか?」
居るよ
じゃなくて
居ようか?
なんだ。
「別にいい」
そっけなく返すと、少しむっとした赤司。
でも、胸のもやもやが止まらなくて
「いいからっ!みんなと行きなよ!」
強く言ってしまった。
「…分かった。何かあった時は、すぐ連絡しろよ?」
ほら、引き下がっちゃった。
彼の姿が人ごみに消え、ため息を吐く。
私は何がしたいんだろう。
全然わからない。
自分の気持ちにセーブがきかない。
素直になりたい。
そんなときだった。
「そこの女の子、可愛いねぇ
俺等と一緒に遊ばねえ?」
変な奴らに声をかけられた。
チャラチャラした、男の人たちで
いかにも悪いことしてますって感じ。
「いえ、私連れがいるので」
「そんな事言わないで、いいじゃんー?」
いやらしく腕を触られ、そろそろキレたい。
でも、そんな反応をしても相手を面白がらせるだけだ。
「やめてください」
手を振り払うと、相手は怒ったようだった。
「いいからいくぞ!
イイコトしてあげっからよぉ」
「え…?ちょ、やめっ」
力ずくで引っ張ってくる男たちに抵抗しようとした、
その時だった。
「ちょっと〜そこのお兄さんたち〜
女の子いじめちゃダメッスよぉw」
笑いを含んだ、懐かしい声が耳に響いた。
「…和成?」
「よっ、A!」
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裕(プロフ) - どなたかイラスト描いてくださりませんか? (2014年12月21日 13時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 白夜さん» アンケートご協力ありがとうございます!やっぱ赤司ですよねw (2014年12月20日 17時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ふぅりさん» アンケートご協力ありがとうございます!虹村さん、いいですよね…! (2014年12月20日 17時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - あ、いい忘れてました!夢主は男verです! (2014年12月20日 16時) (レス) id: dcc2cda9a3 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 赤司と夢主と裕さんで! (2014年12月20日 16時) (レス) id: dcc2cda9a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裕 | 作成日時:2014年12月8日 22時